2007年08月 | 2007年9月 | 2007年10月
大 中 小 ※ピンク文字の公演に寛也は出演しておりません
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本の寺子屋
〜女義太夫の世界 初心者のためのガイド講座〜
公演日程 2007年09月12日(水)
時間 開演19:00 〜21:00(終了予定)
演目内容 かん子さん提案の段取り案は以下のとおり。
1:三味線という楽器の始まり
2:それまでの邦楽の解説
3:そのなかに三味線が入ってきてどう変わったか
4:浄瑠璃、人形浄瑠璃、歌舞伎の変化と三味線の役割
5:長唄、小唄、等の違いについて
6:女義太夫の歴史
7:各部の名称と役割
8:どうやって音を出すか&姿勢、弾き方
9:演奏(三味線のみ)
10:太夫と三味線弾きの関係
11:どうやって習うのか
12:質問コーナー
会場 ポプラ社 1階ホール (座席数:100席)
会場住所 新宿区大京町22-1 HAKUYOHビル
アクセス方法 ・丸の内線「四谷三丁目」または「新宿御苑前」徒歩8分
・大江戸線「国立競技場」徒歩10分
・総武線「千駄ヶ谷」徒歩15分
料金 2,000円
お問い合わせ 寛也まで。お問合せよりご連絡お願い致します。
コメント 赤木かん子先生主催の教養講座、去年に続いて2度目の登場です。予定では三味線の歴史や現代の状況なども含めて、三味線の原型がどのように三味線になり、どういう風に使われたり変化したりしたかなどをお話します。お気軽にのぞいて下さいねー。
後日談

つたない話を熱心にお聞きくださったお客様がた、ありがとうございました!義太夫三味線(太棹)・長唄三味線(細棹)・CDデッキ・参考本などを真赤な愛車ポロにのせポプラ社に。

いちおう上記の段取りにそって話を組み立てていったけど、かんこさんの合いの手(質問)がいっぱいでつい横道に。それはいいんだけど、話慣れない寛也はどこに戻ったらよいかわかんなくなるのでした。かんこさんと金原さん前世は兄妹だな、合いの手の入れ方がそっくり。

ポプラの編集Mさんが、これなかった同僚にあくる日「長唄と義太夫の三味線の違いについて」レクチャーしてくれたそうで、やっぱりこういう活動は大事だなあ、とつくづく思ったしだいです。正直いってすごく苦手なんですが。

今回一番もりあがった話。

「義太夫の初舞台は、これからプロとして修行に入らせていただきます。どうぞお見守り下さい、という程度のもので、お金の取れる域に達したからお披露目します、ではないのです。」

と説明したら、「それはお客に迷惑な話だよね」とかんこさん。「それはそのとおりで、お客様にお金を頂きつつ育てて頂くって感じですが、お客様も『どうなるか見ててやろう』っていうお気持ちの方が多いのです。何十年のお客様もたくさんだし。」のくだり。

「たとえばこの本が6,800円、これはその値打ちがあるということで買うわけだけど、初舞台って言うのは、まだ表紙もついてないばらばらの本で、それが1冊になったとき6,800円になるかもしれない、もしかすると16,800円になるかもしれない、っていう期待をこめて買う、みたいな感じでしょうか」と付け加えたら、なんとなくみなさま納得して下さったような・・・。

女流義太夫定期演奏会
公演日程 2007年09月19日(水)
時間 開演18:30
演目内容 『奥州安達原』袖萩祭文の段 (床本
竹本綾之助、鶴澤寛也、ほか
(当日の演奏は中ほどの、見返り見返りまでです)

>>関連ホームページ
会場 国立劇場演芸場
TEL:03-3265-7411
料金 2,500円(学生:1,500円)
お問い合わせ 義太夫協会
TEL:03-3541-5471・FAX:03-3546-2334
(月~金10時~17時・13時~14時休憩)
メール: [email protected]
コメント 『奥州安達原』、親子・夫婦などの別れ、政争などが複雑に絡みあっている壮大な物語。でも袖萩祭文の段はその場だけでも十二分にお楽しみいただける名場面で、母や娘の嘆き、子供のけなげさなども三味線で表せるようがんばります。

親の許さない恋をして勘当された袖萩は目の見えない乞食となり、11歳の娘おきみをつれて三味線を弾きながら歌を歌って家々を歩く、門付けになっています。父の一大事ときいて雪の中をようやく両親の元にたどり着いたものの、勘当された両親と乞食の袖萩とは直接話せないから、言いたいことを祭文(歌)の文句に組み込んでいくのだけれど、そこのところの三味線は皮が破れたぼろぼろだから、きれいな音を出しちゃだめなんです。わざときたない音を出します。

繰り返す旋律のなかで切々といまの思いを訴える娘の袖萩に両親は涙するものの、娘が駆け落ちしたカレシが事もあろうに父の敵であった!ということが分かり愕然とするのでした。という前半をおききいただきます。→の予定だったのですが、時間の都合で『父の敵であったと分かり愕然とする』部分がカットとなりました、あしからず~。
後日談

200人ものお客さま、お運びありがとうございました!

なんと越孝姉のお客さまが42人ですって!寛也は?えへ、内緒。それにしても袖萩は三味線が似たような手数(メロディー)のところが多いのですが、自分ではそれぞれ変化をつけているつもりでも、なかなかきっぱりとは音に表れてこないような・・・。

綾之助師の語りに助けていただかないと、どうにもこうにも。師匠方の三味線は、本とに「物を言う」のです。寛也はおしゃべりなんですけど、もうちょっと三味線にも喋らせるようにしないと、と、またまた反省したのでした。あ、ポーラさんから、百合・赤い薔薇・小ひまわりをメインとした素敵でおっきな花篭が届いていて感激!

因協会女子部公演
公演日程 2007年09月22日(土)
時間 開演13:00
演目内容 鎌倉三代記:友和嘉、友勇
壷坂:友香、雛文、雛司
花菱屋:越京、寛也
会場 大阪国立文楽劇場小ホール
TEL:06-6212-2531
料金 2,000円(学生:1,500円)
コメント 嬢景清八嶋日記より花菱屋の段です。孝行娘が身を売り、そのお金で日向嶋で乞食になっている父を助けよう、というお話。あまりにあらすじをはしょってすみません。

面白い曲です。言葉も分かりやすく笑えるところも、感動的なところもありの、盛りだくさんな曲。端場(はば)といって、切り場(メインの場)の前にもかかわらず、なかなかどうしてボリューム満点!
後日談

寛也が大阪にいたころ(10年以上昔)は、出る人がいっぱいで時間制限が厳しかったのだけど、今回はちょっとさびしい3番で、長く演奏してもいいってことで40分以上弾かせていただきました。本場大阪、がんばれー!と、いまは東京にいながら思うのでした。

終演後は、昔からの仲良し、つい最近知り合った人、も来てくれて、みんな一緒にお茶したのでした。普段はどうしても電話だけになってしまう雛代師匠にも久しぶりにお目にかかれて、ほっとしました。いくつになっても師匠はありがたい~。